九州・西日本支部 第2回超電導ワークショップ

九州・西日本支部 第2回超電導ワークショップのご案内


 超電導技術は、高効率に電気エネルギーの発生・輸送・動力への
変換を行いうる究極の革新技術です。しかし、地球温暖化が肌身で
感じられ、南方の島国では海面上昇による水没が危惧される昨今に
おいて、謳い文句ほどには地球環境問題を解決する技術として期待
されていないのが現実です。九州・西日本支部では、温暖化ガス発
生低減技術の現況および動向は?そこに超電導技術は寄与しうるの
か?またそれを実現するための技術的課題は何か?という課題を討
論するために、日本のほぼ最南端に位置する八重山諸島石垣島で超
電導ワークショップの開催を計画しました。また、与那国島での風
力と蓄電池による平準化のハイブリット発電の見学会も計画してお
ります。奮ってご参加下さい。

テーマ:超電導技術は地球温暖化解決に寄与しうるのか?
日 程:2008年7月26日(土)〜28日(月)
場 所:沖縄県石垣市字登野城2-70  大濱信泉記念館(多目的ホール)
     石垣市の情報
定 員:30〜40名程度
参加費:資料代2,000円(当日徴収。懇親会費は別途)

プログラム
 7月26日(土)・27日(日) 特別講演会(調整中)
     議長:松下照男 支部長
 7月28日(月) 見学会(計画中)
     与那国島等の離島におけるハイブリット発電システム
      --蓄電池による風力の平準化とディーゼル発電--

  参加申し込み方法:
     参加申込書 にて、事務局宛に郵送、FAXまたは電子メールにてお申し込み下さい。

  申込締切:2008年7月4日
 (会場の都合上、定員に達し次第募集を締め切ります。悪しからずご了承下さい。)

  申込書送付先:
   (社)低温工学協会 九州・西日本支部事務局
    〒819-0395 福岡市西区元岡744 W2-524号室
    九州大学大学院 システム情報科学研究院 電気電子システム工学部門 木須研究室内
    Tel: 092-802-3678 Fax: 092-801-3677 E-mail: jcryo-qw@sc.kyushu-u.ac.jp 

問合せ先:世話役 木須隆暢、岩熊成卓(九州大学 超伝導システム科学研究センター)


プログラム


2008年7月26日(土)
8:30-9:00 受付
9:00-9:05 開会の辞
9:05-9:35 特別講演 I
9:35-12:00 超電導応用・冷凍技術 I
12:00-13:20 <昼食>
13:20-15:00 超電導線材 I
15:15-15:55 超電導応用・冷凍技術 II
15:55-16:55 超電導線材 II
18:30-20:30 懇親会

2008年7月27日(日)
8:30-9:00 特別講演II
9:00-10:00 超電導応用・冷却技術
10:00-10:10 閉会の辞
11:15-11:45 与那国島への移動 JTA 961(石垣発-与那国着)

2008年7月28日(月)
9:30-11:30 沖縄電力(株) 与那国新ハイブリット発電システム 見学
        --蓄電池による風力の平準化とディーゼル発電--
 
セッション:特別講演 I (九州大学超伝導システム科学研究センター共催)
9:05-9:35 多目的ホール
9:05-9:35    Present Status of Research and Development of Coated Conductors in Korea
      招待講演    Korea Electrotechnology Research Institute: Dr. Sang-Soo Oh

セッション:超電導応用・冷凍技術 I
9:35-12:00 多目的ホール
9:35-10:00 21世紀のエネルギー・環境問題と核融合
      招待講演    東京大学: 小川雄一
10:00-10:25 核融合と超伝導技術
      招待講演    核融合科学研究所: 三戸利行
10:25-10:45 <休憩>
10:45-11:10 超電導回転機
      招待講演    JR東海: 渡辺英司
11:10-11:35 輸送(鉄道)における超電導技術開発の現状と将来展望
      招待講演    鉄道総研: 藤本浩之
11:35-12:00 冷凍機の現状と将来展望について
      招待講演    大陽日酸(株): 上岡泰晴

セッション:超電導線材 I
13:20-15:00 多目的ホール
13:20-13:45 Y系超電導線材開発の現状と今後
      招待講演    超電導工学研究所: 和泉輝郎
13:45-14:00 TFA-MOD 法による超電導線材の高Ic 化
      超電導工学研究所: 中岡晃一
14:00-14:15 TFA-MOD YREBa1.5Cu3Oy線材の磁場中超電導特性と微細構造
      超電導工学研究所、(独)日本学術振興会: 三浦正志
14:15-14:30 液体窒素中で動作するBi-2223 超電導マグネット
      九州工業大学: 小田部荘司
14:30-14:45 A Method to Find a Matching Field
      Kyushu Univ.: M. Mukaida
14:45-15:00 高い断面アスペクト比をもつMgB2テープ線材の電磁特性
      鹿児島大学: 川越明史
15:00-15:15    <休憩>

セッション:超電導応用・冷凍技術 II
15:15-15:55 多目的ホール
15:15-15:35 YBCO超電導回転機の開発の現況
      九州大学: 岩熊成卓
15:35-15:55 九州電力における超電導技術開発
      招待講演 九州電力: 林 秀美

セッション:超電導線材 II
15:55-16:55 多目的ホール
15:55-16:10 高温超電導線材の特性評価技術の開発
      九州大学: 木須隆暢
16:10-16:25 RE系線材の一軸引張・圧縮歪および磁界の影響下における臨界電流特性
      九州大学: 今村和孝
16:25-16:40 RE-123線材を適用した高磁界マグネットコイルの電磁界‐熱‐応力連成解析コード開発
      九州大学: 東川甲平
16:40-16:55 Spatially resolved thermal analysis and effective spatial resolution of low-temperature laser scanning microscopy
    Kyushu Univ.: Arkadiy Matsekh
 
18:30-20:30  懇親会 チサンリゾート石垣
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2008年7月27日(日)

セッション:特別講演 II
8:30-9:00 多目的ホール
8:30-9:00 超伝導フォトニクス
      招待講演    低温工学協会 関西支部長: 斗内政吉(阪大)

セッション:超電導線材 III
9:00-10:00 多目的ホール
9:00-9:10 CVD法によるYBCO線材の超電導特性の超電導層厚依存性
      九州工業大学: 姫木携造
9:10-9:20 走査型ホール素子磁気顕微鏡によるYBCO高温超伝導加工線材の電流分布評価
      九州大学: 阿比留 健志
9:20-9:30 走査型ホール素子磁気顕微鏡システムの構築と高温超伝導線材の電流分布評価
      九州大学: 本田 貴裕
9:30-9:40 液体ヘリウム温度におけるMgB2線材の常電導部伝播の数値シミュレーション
      九州大学: 中尾彰浩
9:40-9:50 分布磁場中の超伝導並列導体の交流損失特性
      九州大学: 林田昌之
9:50-10:00 人工ピンZrO2をドープしたGdBCO超伝導テープ線材の垂直磁場中における交流損失特性の温度スケーリング
      九州大学: 山崎怜士

10:00-10:10 閉会の辞  藤田敏三 副支部長

11:15-11:45 与那国島への移動 

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2008年7月28日(月)
 離島におけるハイブリッド発電システムの見学
9:30-11:30 沖縄電力(株) 与那国島新ハイブリット発電システム 見学
       --蓄電池による風力の平準化とディーゼル発電--


プログラムの変更



韓国KERIのOh先生による講演は直前にキャンセルになり、代わって
次の講演を行なっていただいた。

超電導技術は地球温暖化解決に寄与しうるのか?:九州大学 岩熊成卓

また7月25日に発生した台風8号の影響のために、7月28日に予定さ れていた与那国島での見学会は中止となった。

当日の報告


九州・西日本支部では、第2回超電導ワークショップを7月25日
(金)〜28日(月)に亘り沖縄県の石垣島の石垣市大濱信泉記念館
多目的ホールにて実施した。前回ワークショップは3年前に沖縄本
島で行われており、その目的は支部内の研究の発展と、世界的に活
躍している方々と支部の研究者の間の交流である。支部の地理的な
特長を生かしたユニークなワークショップとなっている。

今回は韓国の超電導プロジェクトを率いているKERIのOh先生を特別
講演にお招きしたが、直前になってプロジェクトのヒアリングが入っ
てしまい、さらに代理の講師も派遣していただくこともかなわず、
韓国の超電導研究の最先端をお聴きできなかったのは残念であった。
しかし、岩熊先生から今回のテーマとして掲げている「超電導技術
は地球温暖化解決に寄与しうるのか?」という題目で講演をしてい
ただき、非常に活発な討論が行われた。またもう一件の特別講演と
して、低温工学協会関西支部長の斗内先生をお招きし、超電導フォ
トニクスについて講演をいただくことができた。これまで九州・西
日本支部では東北・北海道支部との連携を深めるためにお互いに講
師を派遣しあって、研究会で協力する関係を続けている。これから
は、関西支部とも交流を深めることができる機会になることを確か
めた。

また、石垣島からさらに与那国島に渡り、与那国島での風力と蓄電
池による平準化ハイブリッド発電施設の見学を沖縄電力のご協力の
下に行う予定であった。環境・エネルギーへの関心が高まる中で、
離島は革新的な技術をいち早く導入することができる場所でもあり、
超電導技術の今後の展開について議論するいい機会になるはずであっ
た。

しかし、初日の7月25日に熱帯低気圧が発達して台風8号が発生し、
石垣島をかすめる様に進路をとったために、離島に移動することが
できなくなった。九州・西日本支部ではこれまでの2004年度の若手
セミナーや2007年度の支部研究会などで台風の影響を受けており、
今回も影響を受けた形となった。

ワークショップでは、参加者はネクタイなしで発表や討議をし、オー
プンな雰囲気から議論はつきず、午前の講演だけでも30分遅れにな
るような活発な様子であった。参加者数 合計は35名(特別講演
者1名、招待講演者7名、一般発表者10名、学生発表者6名、一
般参加者11名)であった。(九州工業大学 小田部)


参加者の記念撮影


九工大の姫木氏に各講演の概要をまとめていただいた。
7月26日
岩熊成卓先生 九州大学
「超電導技術は地球温暖化解決に寄与しうるのか?」
温暖化に対して現在考えられている対策についてお話があり、特定
の条件がそろっているような地域では電気自動車が既に普及してい
る例などを挙げられた。省エネといった観点から超電導の介入を考
えた時に現行の技術と優位な差は無い事が分かっており、現状とし
て介入は難しいとの事であった。しかし講演後に時間をおして様々
な観点から活発な議論がなされた。

セッション:超電導応用・冷凍技術 I

小川雄一先生 東京大学
「21世紀のエネルギー・環境問題と核融合」
核融合技術は安全性、燃料資源量、CO2削減効果などの観点から優
れた特性を持つが、経済性に劣っているとの事である。また主に
ITERを取り巻く現状について説明があり、その次の段階として原型
炉の計画についても説明があった。

三戸利行氏 核融合科学研究所
「核融合と超伝導技術」
世界の核融合実験炉の紹介があり、大型ヘリカル装置の成果につい
て報告があった。ヘリカルコイルはトカマクコイルのようにプラズ
マに通電する必要がないといった利点がある。また核融合超電導技
術の応用と展開という事で廃熱を用いた二次エネルギーの利用など
が挙げられた。

渡辺英司氏 JR東海
「超電導回転機」
超電導体をもちいた回転機についての報告で、鉄をクローポールに
したクローポール回転機についての特性が紹介された。現在は大型
機の設計が検討中で常電導機に対して効率的である。また従来の超
電導回転機としては比較的簡単な構造であるため、今後更なる応用
が期待される。

藤本浩之氏 鉄道総研
「輸送(鉄道)における超電導技術開発の現状と将来展望」
CO2排出削減の観点から鉄道分野における取り組みを紹介していた
だいき、超電導技術が寄与する事を示された。またその他の輸送部
門として船舶、自動車、宇宙・航空などの分野における超電導技術
応用の例を紹介していただいた。

上岡泰晴氏 大陽日酸(株)
「冷凍機の現状と将来展望について」
蓄冷式冷凍機とタービン式冷凍機についてそれぞれの特性について
説明があった。また、現在HTSが要求するような領域の冷凍機を実
現するための新たな冷却システムについて現状と将来像を踏まえて
お話いただいた。

セッション:超電導線材 I

和泉輝郎氏 超電導工学研究所
「Y系超電導線材開発の現状と今後」
Y系超電導線材現状として、優れた特性を示す線材の開発が可能と
なっており、今後は製造の低コスト化や高速化など実用化に向けた
技術について多数の紹介があった。

中岡晃一氏 超電導工学研究所
「TFA-MOD 法による超電導線材の高Ic 化 」
TFA-MOD 法において、Ba-poor組成によって自己磁界および磁界中
での臨界電流密度が定比組成に比べ向上することが分かった。TEM
による組織観察からBa-poorで優れた特性を示したものはポアの数
およびサイズが減少していることが分かった。

三浦正志氏 超電導工学研究所、(独)日本学術振興会
「TFA-MOD YREBa1.5Cu3Oy線材の磁場中超電導特性と微細構造 」
最適な化飽和度で成長させたYSmBCO線材は優れた臨界電流密度を示
す事が分かった。また、臨界電流密度は優れた磁界依存性を示し、
角度依存性についても従来のYBCO線材などに比べて等方的である事
が分かった。

小田部荘司先生 九州工業大学
「液体窒素中で動作するBi-2223 超電導マグネット」
Bi-2223超伝導マグネットについての紹介があった。現状としては
液体窒素を用いて0.84 Tの磁界を達成できた事が報告された(サブ
クール65 K)。また、まだ改善の余地があり液体窒素を用いて1 Tを
超える可能性がある事を示唆された。

Prof. M. Mukaida Kyushu Univ.
「A Method to Find a Matching Field」
マッチングフィールドはピンの種類によって様々な評価をされてい
るが、今回は臨界電流密度特性のB//a軸とB//c軸の比を取る事によ
り、そのピーク値から従来のマッチングフィールドの評価と同じ値
を見積もれる事が分かった。

川越明史先生 鹿児島大学
「高い断面アスペクト比をもつMgB2テープ線材の電磁特性」
ツイスト加工を施したMgB2テープ線材について、アスペクト比の増
加により得られた効果について報告があった。アスペクト比増加に
よって臨界電流密度特性が向上し、結合損失が減少する事が分かっ
た。

セッション:超電導応用・冷凍技術 II

岩熊成卓先生 九州大学
「YBCO超電導回転機の開発の現況」
超伝導モーターに関する説明があり、実際に低交流損失化の加工を
施したYBCO線材を用いた7.5kWモーターの作成と実動報告について
お話があった。

林 秀美氏 九州電力
「九州電力における超電導技術開発」
九州電力の超電導技術開発の取り組みについて説明された。SMESに
ついては系統安定化制御の実証とその効果について説明があった。
また、Y系線材を用いたコンパクト、高効率な変圧器の開発状況に
ついてお話しいただいた。

セッション:超電導線材 II

木須隆暢先生 九州大学
「高温超電導線材の特性評価技術の開発」
μm〜mmオーダーのスケールでの線材評価技術として、走査SQUID磁
気顕微鏡システム、ホール素子走査磁気顕微鏡システムについて説
明があった。可視化技術により、磁界・電流分布や欠陥個所の特定
などプロセスへのフィードバックに有用な情報を引き出せる事が分
かった。

今村和孝氏 九州大学
「RE系線材の一軸引張・圧縮歪および磁界の影響下における臨界電流特性」
コイル応用を想定した、一軸引張・圧縮歪が臨界電流密度特性及ぼ
す影響について報告があった。今回の測定方法では歪み率0.01%の
精度で測定可能であり、磁界増加に伴い歪みに対する臨界電流密度
の低下が増加する事が分かった。

東川甲平氏 九州大学
「RE-123線材を適用した高磁界マグネットコイルの電磁界‐熱‐応
力連成解析コード開発」
熱、応力を含めたマグネットコイルのシミュレーションについて報
告があった。電磁界解析のみでのシミュレーション結果について検
討不十分である事が示唆され、それに熱、応力の影響を考慮するこ
とによって検討できる事が分かった。

Dr.Arkadiy Matsekh, Kyushu Univ.
「Spatially resolved thermal analysis and effective spatial
resolution of low-temperature laser scanning microscopy」
低温レーザー走査顕微鏡LTLSMを用いたYBCO薄膜の評価について報
告があった。LTLSMの空間分解能は熱回復長(thermal healing
length)により決定されるなどLTLSMの特性について様々なことが
明らかとなった。

7月27日(日)

セッション:特別講演 II

斗内政吉先生 低温工学協会 関西支部長(阪大)
「超伝導フォトニクス」
超伝導フォトニクスは多岐に渡る分野への応用が期待されており、
発展の余地がある分野である事が説明された。テラヘルツ帯では検
出器への期待が大きく、具体的に作製された超伝導デバイスの説明
と動作結果の紹介があった。

セッション:超電導線材 III

姫木携造氏 九州工業大学
「CVD法によるYBCO線材の超電導特性の超電導層厚依存性」
CVD法によるYBCO線材の厚さ依存性について報告があった。従来の
PLD法と大体同様の傾向であったが、厚膜化による臨界電流密度の
減少が低いことが分かった。

阿比留 健志氏 九州大学
「走査型ホール素子磁気顕微鏡によるYBCO高温超伝導加工線材の電流分布評価」
走査型ホール素子磁気顕微鏡を用いてYBCOマルチフィラメント及び
欠陥補修の電流分布の評価について示された。可視化することによ
り電流密度の分布が明らかとなり線材にどのように電流が流れてい
るかが明らかとなった。

本田 貴裕氏 九州大学
「走査型ホール素子磁気顕微鏡システムの構築と高温超伝導線材の電流分布評価」
走査型ホール素子磁気顕微鏡を用いBi2223多芯線材の評価を行った。
自己磁場分布とテープ幅方向の電流密度成分を可視化することによ
り、ブリッジングの存在が示唆された。

中尾彰浩氏 九州大学
「液体ヘリウム温度におけるMgB2線材の常電導部伝播の数値シミュレーション」
液体ヘリウムの過渡的な冷却効果を用いることによって伝播速度を
よく説明できることが分かった。また最新の超電導特性をもつMgB2
線材の伝播冷却時の伝播速度についてもシミュレーションによって
求められた。

林田昌之氏 九州大学
「分布磁場中の超伝導並列導体の交流損失特性」
導体に鎖交する磁束を打ち消すように転移並列導体という構成法が
あるが、最適位置からずれが生じると鎖交する磁束が完全に打ち消
されずに付加的交流損が発生する。この基礎特性についてシミュレー
ションにより明らかにされた。

山崎怜士氏 九州大学
「人工ピンZrO2をドープしたGdBCO超伝導テープ線材の垂直磁場中
における交流損失特性の温度スケーリング」
自己磁界での臨界電流の温度依存性とある一つの温度での交流損失
が分かれば、スケーリングによりその他の交流損失を見積もること
が示された。

Last modified: Wed Aug 6 13:58:48 JST 2008